花べっぷを支える人々

  • vol.12 元川 猛さん (八百屋夢七(やおやゆめしち))

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    市場の片隅に小さな倉庫を持ち、元川さんは一人で「八百屋夢七」を営業している。店舗を持たない八百屋さん。元川さんは、元々は運送業者を経営していたという。「その時のお客様に、野菜の卸業者さんがいらっしゃったんです。個人で配達を頼まれるようになって、野菜を積んで配達先を周るうちに、どんどん面白くなっていきました」そのうちに卸業者さんの社長から声を掛けられ、勤めるようになったのだとか。

     

     

    「そこでは7年間勤めたんですが、本当に様々な種類の野菜を扱っていたんです。生産者さんと話をするのも面白いし、卸先でおすすめの野菜や、調理法を伝えるのもやりがいがありました」そのために、自ら台所に立つことも多いのだとか。「料理人さんを相手にすることも多いので、聞かれて答えれないといけないと思うから」

    倉庫の中には、初めて目にするような野菜が数多くあった。「知られていないだけで、野菜の種類って本当にたくさんあるんです。同じネギでも、品種によって全然違う。面白いですよ」

     

     

    花べっぷからは、料理長が考えたメニューに沿って野菜のオーダーが入る。それを受けて、元川さんは時期に応じた大分県内の生産者さんを周り、直接食べて、納得したものを仕入れる。「無農薬で味が良い、地物をなるべく仕入れるようにしています。思ったものが手に入ると嬉しいですね」本当に美味しい野菜は、味が濃厚でやみつきになるという。

     

     

     

    元川さんが独立したのは去年の5月。「屋号には『夢』という文字を必ず付けたかった。『七』は縁起がいいから」と笑う。元川さんの夢は、諦めずに、野菜の美味しさを伝えていくこと。元川さんの夢を乗せ、春野菜が出番を待っている。