花べっぷを支える人々

  • vol.7 吉田 泰造さん(サンセラミックス株式会社)

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    花べっぷの女性大浴場「乙姫」には、まるでミルク風呂のような乳白色の湯船がある。この色の正体は、8つのノズルから浴槽一杯にまんべんなく満たされた、髪の毛や毛穴よりも小さいわずか直径0.05mm以下の酸素の泡。

    「気持ちの良いお風呂を、作りたかったんです」

    そう語ってくれたのは、マイクロバブルバスを開発したサンセラミックス株式会社の代表、吉田さん。別府出身の吉田さんは「小さなころから温泉がとても身近でしたし、お風呂が好きですね」と笑う。

     

     

    マイクロバブルバスが開発されたのは4~5年前。 「元々マイクロバブルの技術は、水産養殖業に利用されていたんです。酸素を効率良く水中に溶かすため、酸素の泡をなるべく細かくする必要がありました」細かい泡は洗浄効果が高く、美容効果も期待できるのでは、とお風呂に取り入れることにしたのだとか。「泡が毛穴の奥まで入り汚れを剥ぎ取ってくれるので肌がスベスベになり、石鹸は珠にしか使いません。温泉と酸素とマイクロバブルの相乗効果で血流がとてもよくなり細胞が活き活きするんですね」

     

     

    「あぁー、気持ち良いですね」と、手を浸してにっこりする吉田さん。「開発時は私が身体で試してました。今は毎日入っていますよ」羨ましいことに、ご自宅のお風呂もマイクロバブルバスなのだとか。

    「家庭用では実績があったけど、この規模のものは初めてだったので心配でした。当初は稼働しながら微調整を繰り返しましたね」。毎日お風呂の状況を確認する、清掃担当の佐藤さんと「最初は大変でしたね」と、笑いながら言葉を交わす。花べっぷの湯の泉質であるナトリウム炭酸水素塩泉は、お湯自体に石けんのような働きがあり、肌の不要な角質を取り除く効果がある。「美肌の湯」と呼ばれるこの泉質と、マイクロバブルの相性は抜群。

     

     

    「乳白色のお湯は外から身体が見えないので、心理的にも安心する効果があるようです。水面で弾ける泡を吸うことにより、身体の疲れを取る効果もあるんですよ。お客様には、ゆっくりと浸かってほしいですね」

    あがった後のつるつるのお肌を楽しみに、浴槽に身体を沈めて細かな泡に優しく包まれる。 吉田さんが作りたかった「気持ちの良いお風呂」は、日頃の疲れを心から癒してくれるお風呂だった。